Topics 丸太について 2021.06.02 2021.05.22 木の種類や生育状況によって丸太の形や太さは様々です。また、部位によって堅さや密度などの性質が異なるため、全てが使用できるわけではありません。一般的な丸太は性質によって大まかに樹心・心材・辺材・樹皮の4部位に分けられます。このうち赤身と呼ばれる心材と白太と呼ばれる辺材が材木として使用されます。辺材は樹皮に近いため柔らかく水分を多く含んでいることから、用途は限定的で使用前に十分な乾燥を必要とします。黒檀などの堅木の場合は赤身と白太で性質が大きく異なり、白太は非常に柔らかいため赤身のみを使用します。 樹心・髄:丸太の中心部。柔らかく空洞ができている場合もあり、一般的には使用されません。赤身:樹心取り巻く広い部位。主にこの部位が材木として使用されます。白太:赤身と樹皮の間にある部位。赤身よりは柔らかいものの、用途によっては材木としても使用されます。樹皮:丸太側面の皮。材木用途では使用しません。 赤身と白太の色や性質は木の種類によって異なります。ヒノキのように境界のはっきりしないものや、黒檀のように一目でわかるものなど様々です。 Tips 白い紅木と白紅木紅木も他の木材と同様に、赤身と白太の部位があります。薄い黄色の白太の内側に赤身があり、通常の三味線はこの部分を使って製造されています。白太の部分は非常に柔らかく、ほとんどは製材時にカットされます。このため白色の紅木が三味線に使用されることは非常に稀です。三味線業界ではセイロンサテンウッドというスリランカ原産の木を白紅木と呼んでいます。紅木とは別種の木ですが、美しい外観から三味線に使用されるようになりました。