製品紹介 胴

製品紹介 胴

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当社の胴は、4枚を同じ丸太から採り製造しております。これにより経年から生じる「反り」や「狂い」を軽減し、長くお使いいただける品となっております。

また独自の研削機械を導入し、重量・重心位置を調整することが可能です。お客様の演奏スタイルに合わせた胴をご用意いたします。

胴の寸法について

一般的に、長唄は長唄胴、小唄・民謡は五厘大、地唄は一分五厘大、津軽は五分大といったようにジャンルによって仕込む胴が異なります。

当社では、これらの一般的な組み合わせの他に、流派や演奏スタイルに合わせた様々な組み合わせの三味線をご用意しています。また上記の規格以外にも二番胴、柳川胴、各種胡弓用の胴などの製造も承っています。

仕込みについて

当社では棹の色味に合わせた胴を仕込んでいます。津軽には標準で輪胴(中木の先端金具)を取り付けており、メッキの種類が選択可能です。

接着について

当社では胴の接着にエマルジョン型木工接着剤を使用しており、トルエンやキシレンは使用していません。また、一部の胴には天然の膠(にかわ)を使用しています。

漆の使用について

当社で製造している胴は、仕上げに生漆を使用しています。十分に乾かしたうえで出荷していますが、体質によっては漆かぶれの症状を起こす場合がございます。ご要望によって、漆を用いないオイル仕上げの胴も製造しています。詳細につきましてはお問い合わせください。

材料について

唐木の普及した現在では、棹の材質によらず胴には花林製のものを使用しています。一部の白紅木製の三味線や古い三味線は、白紅木や国産桑材などを使用しています。当社では現在でもご要望に応じて花林以外の胴も製造しています。